森博嗣・奥様はネットワーカ

奥様はネットワーカ

奥様はネットワーカ

「ポエティカルな森ミステリィ」という表現をされてます。そう、確かにポエティカル。その雰囲気はおもしろかったですよ。
しかし相変わらずミステリというには抵抗が。古典ミステリたれとまでは言いませんが(つか、ノックスの十戒にしろヴァン・ダインの二十則にしろ「それはどうよ」と思うものもある)、ある程度のルールに沿ったものを「ミステリ」とカテゴライズしたいです。ほら、灯花も「叙述トリックは地の文で嘘をついちゃだめなのよ」って言ってますし。
ま、本書のアレが地の文かというと、そこからして微妙です。だから、森作品についてはそもそもそういうカテゴライズがナンセンスなのでしょう。
むしろ、最初からミステリではないスカイ・クロラとかもひっくるめて「森博嗣作品」としてカテゴライズするのが妥当と感じます。


んで結局何が言いたかったかというと、俺的にはミステリではないがそこそこおもしろかった、と。