翌朝、士郎

朝になり、夢のことを思い返す。

望んだものは他人のことだけ。自らに返るものなど、あいつは望みもしなかった。
それなのに、あんなに頑張ったのに、最後まで理解されなかったなんて、そんなのは頭にくる。

似たもの同士のセイバーと士郎。士郎が感じたその言葉は、そのまま衛宮士郎に跳ね返る。