姉妹対決の結末

「……あーあ。士郎のことは言えないな、わたしも」


ぼんやりとした声。
それは少女がずっと憧れていた、
皮肉屋で容赦がなくて、けど温かくて優しい、遠坂凛という少女の声だ。

冷徹な魔術師でありながら、凛が根っこに抱え込んでいる決定的な甘さ。そんな凛がいいのさ。