シエルルート、佳境

「わたしは幸せになんかなってはいけないんです。だから今までずっと考えなかったのに、夢見る事さえなかったのに……!
なのに、なのに、どうして―――」

「今になって、どうして―――こんな、罪深い、夢を」
見て、しまっているのか、と。

いよいよ佳境です……!

「……あの、さ。俺は、俺が先輩に優しくしてあげたいからこうしているんだと思う。
そこに先輩の事情はあまり関係ないんだ。先輩にとっては迷惑だろうけど、たちの悪い後輩に捕まったと思って、いいかげん観念してくれないか」

それは夜の公園で志貴がシエルに言われた言葉。
シエルも、意地を張るのを止めて受け入れざるを得ない。
そして、やっと語られるシエルの本心。

「貴方は、絶対に死なせない。ロアなんかに遠野くんは渡さない」


以後はもう、眼鏡はつけるべきかはずすべきか重大な選択をしたのちに一気にエンディングへ――――!