ふたたび志貴と士郎

アルクェイドは今まで何人の血を吸ってきたのか、と言う話題で。

「くそ、それじゃあ、そんな事はないと思うけど、まさか十人単位か?」
「それもはずれ。もう、十だの百だの千だのって、志貴はわたしのことそういうふうに見てたわけね。ひどいなぁ、それじゃわたし見境なしじゃない」
「違うのか? 吸血鬼ってのは見境なしなんだろ。人間だって生きてるだけで腹が減るんだ。おまえたちだって生きてくためには血を吸わなくちゃいけないなら、見境なんてないじゃないか」

3行目、士郎なら絶対に言えなさそうなセリフ。単純な正義感が発動して、こんな穏やかな会話にならないだろうなぁ。